インフィニオン、サイプレス社の買収を完了

2020/04/16 | ビジネス&フィナンシャルプレス

(本プレスリリースはドイツとカリフォルニアで4月16日付けで発表したプレスリリースの仮訳となります)

ミュンヘン(独)、サンノゼ(米カリフォルニア州)2020年4月16日 

インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY 以下「インフィニオン」)は、本日 サイプレス セミコンダクタ社(本社:サンノゼ 以下「サイプレス」)の買収手続きを完了したことをご報告いたします。これに伴い、同日付でサイプレスはインフィニオンの一員となりました。 

インフィニオンのCEO、ラインハルト プロス(Dr. Reinhard Ploss)は次のように述べています。「サイプレスの買収は、インフィニオンの成長戦略における画期的なステップと言えます。両社の統合により、リアルとデジタルの世界の融合、そして極めて重要で世界的なトレンドであるデジタライゼーションの推進に向けて、業界で最も包括的なポートフォリオを提供できるようになりました。「コンポーネントのリーディングカンパニー」から、自動車、産業機器、IoT市場向け「システムソリューションのリーディングカンパニー」へと躍進し、お客さま、販売代理店さまに信頼されるパートナーとして事業を展開してまいります。また、この統合により拡大するグローバルなネットワーク、ニーズに対応したデザインイン体制をご享受いただけると思います。サイプレスの社員がインフィニオンの一員として加わったことを、大変喜ばしく思います。」 

サイプレスとの統合により、インフィニオンの構造的成長を牽引する分野、および幅広いアプリケーションへの対応力が強化され、収益性の高い成長が加速されます。サイプレスから、新たなマイクロコントローラーの製品ポートフォリオ、そしてコネクティビティ コンポーネント、ソフトウェア エコシステム、ハイパフォーマンスメモリーなどが加わります。これらは、インフィニオンが誇るパワー半導体、車載用マイクロコントローラー、センサーおよびセキュリティソリューションを高度に補完します。互いの技術を組み合わせることで、先進運転支援システム(ADAS)、自動運転、IoT、5Gモバイルインフラなどの高成長を続ける分野へ高度なソリューションを提供することができます。併せて、サイプレスの強固な研究開発力、また 米国、そして日本における地理的なプレゼンスが加わることで、インフィニオンと世界中のお客さまとの関係がさらに強化されます。 

本合併における財務的合理性

2019年6月3日、インフィニオンとサイプレスは、インフィニオンがサイプレスの株式を1株当たり23.85米ドルで現金により取得する旨の最終契約書に署名したと発表しました。この価格はサイプレスの事業価値90億ユーロを基に算定されています。本買収取引はサイプレスの株主による承認および必要な規制当局の認可をすべて取得しました。 

今回の買収は2021会計年度の増益要因となる見込みです。統合により資本集約度は低下するものの、収益性の向上が想定されるため、フリーキャッシュフローの拡大が予想されます。コスト面では年間1億8000万ユーロの相乗効果を見込んでおり、この効果はクロージング後約3年にわたり徐々に拡大すると予想しています。補完されるポートフォリオにより、半導体チップのソリューションの提供が増加することから長期的な売上面の相乗効果は、年間15億ユーロを超える可能性があります。 

インフィニオンは、買収完了により世界の半導体メーカー上位10社に名を連ねることとなります。また、現在のパワー半導体とセキュリティコントローラ分野におけるリーダーとしてのポジションに加え、車載半導体においてもナンバーワン サプライヤーになります。 

安定的な長期リファイナンス ストラクチャー

資金面については、手元現金に加え、20の銀行からなる国際シンジケート団の組成する買収ファイナンスのコミットメントファシリティ(融資枠)により調達が行われます。この融資枠は返済期日が2022年3月から2024年6月までのトランシェに分かれており、目標とする資本構成を実現するための十分な期間と長期にわたるリファイナンスに対する柔軟性とが備わっています。弊社は投資適格格付けを維持するため、当初の公表どおり、本買収に要する額の約30%を資本の形で調達する意向です。2019年に行った増資およびハイブリッド債の発行により、適正な資本構成に向けて既に重要な歩みを進めているところです。現在のコロナウイルス感染拡大によるマクロ経済の先行き不透明さの中では、健全なバランスシートと強固な流動性ポジションが重要なカギを握っています。この点について、弊社は、10億ユーロに売上高の最低10%を加えた額を目標水準として、バランスシートに流動性を確保してまいります。加えて「金融負債(グロス)/EBITDA」の比率を中期的に目標数値である最大2.0倍以下に戻すため、デレバレッジ(債務削減)の手法も継続的に検討してまいります。

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2019会計年度(9 月決算)の売上高は80億ユーロ、従業員は世界全体で約4万1400人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。 

詳細は、 www.infineon.comをご覧ください。

本プレスリリースのオンライン版は、 www.infineon.com/pressをご覧ください。 

テクノロジーの詳細は、 https://www.infineon.com/cms/en/applications/industrial/medical-ventilator/をご覧ください。 

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