インフィニオン、2020年度業績予想を修正:新型コロナウイルス世界的大流行の経済的影響は確実な予測困難

2020/03/30 | ビジネス&フィナンシャルプレス

2020年3月26日 、 ノイビーベルク(ドイツ) 

世界的に新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、世界のサプライチェーン、エンドマーケット、経済に深刻な被害が及んでいます。新型コロナウイルス感染に関わる事態は急激に展開し、先行きが見えません。こうした状況の中、インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)は、2020年度業績予想の修正を発表しました。当初、売上については前年度比5%(±2パーセンテージポイント)の増収を見込んでいました。新型コロナウイルスの影響により、この予測に大きな乖離が生じる可能性があり、前年度と比較して著しい減収につながる恐れがあります。減収に加え、当初の予想に反して、稼働率低下によるコストが増大するため、2020年度決算は減益となる見通しです。そのため、同時に、現在のコスト抑制策を継続し、収益性の確保とキャッシュフローの創出を強化するための取り組みを優先して行う予定です。しかし、長期的に見ると、eモビリティ、IoT、再生可能エネルギーなどの構造的な成長の原動力が損なわれることはなく、コロナウイルスの危機を克服した後に需要の回復が加速する可能性も考えられます。現時点では、感染拡大による経済的損失の度合や期間については不透明であり、2020年度の売上や利益に対する具体的な影響を確実に評価、定量化することは困難です。 

従業員およびビジネスパートナーの健康と安全を守ることは、インフィニオンにとっての最優先事項です。衛生に関する予防措置の迅速かつ断固とした実施とソーシャルディスタンシング(社会的隔離)によって、当社の事業を継続しています。インフィニオンの主要な製造拠点は稼働していますが、一部、マレーシアやカリフォルニアなど政府が厳しいロックダウン(都市封鎖)の措置を取っている地域の工場では減産しています。現段階では、原材料については十分な在庫があり、お客様への配送を続けるために代替輸送ルートを含むロジスティックチェーンの構築も行っています。また、研究開発、マーケティング、営業、管理などの部門は、ホームオフィスでのリモートワークを導入し、業務を継続しています。 

3月31日に終了する今四半期の収益は、すでに提示した範囲内での下限に近い数値となる見込みです。 

2020年度下半期は、インフィニオンの主要エンドマーケットや地域において、ウイルス封じ込め対策によって引き起こされる混乱が経済に悪影響を及ぼすことが予想されます。市場調査によると、需要ショックと供給ショックが同時に起こることにより、すべての主要市場での自動車の生産や販売台数は、2019年と比較すると大幅に減少すると予測されています。大手自動車OEMとTier1(ティア1:  一次サプライヤー)の数社は、欧州と米国の生産施設を一時的に閉鎖すると発表しました。中国の状況は徐々に正常化しているようです。さらに、自動車の顧客需要は、さまざまな国における外出禁止措置(Stay-at-Home)による影響を受けています。また、一部の産業用アプリケーションに対する市場予測も大幅に低下しています。対照的に、こうした混乱の中にあっても一部のインフィニオンの事業は堅調な推移を見せています。オンラインコラボレーションやデータトラフィックの急増に伴って、データセンターや通信用製品の需要に伸びが予想されます。通常、各国政府や中央銀行による財政、金融面での対応は、効果が表れるまで時間がかかります。 

インフィニオンの経営陣は状況を注視し、新型コロナウイルスの危機管理を実施するとともに、迅速に状況の変化に対応する準備を整えています。インフィニオンでは、2020年5月5日に予定されている次の四半期決算発表で、包括的な事業の最新情報を公表する予定です。

免責事項

この発表には、インフィニオングループの事業、財務状況および業績に関する将来予想に関する記述が含まれています。 

これらの内容は、現在入手できる情報や予測を根拠にした仮定と推測に基づいて判断したものです。これらの情報は、多くの不確実性とリスクの影響を受ける可能性があります。したがって、実際の事業展開は、予想とは大きく異なる可能性があります。 

インフィニオンでは、法律で規定されている開示義務以外に、将来予想に関する記述を更新する義務を負いません。 

本発表を含む報告書に記載されている数値は、端数処理により、記載されている合計値と正確に一致しない可能性があります。また、パーセンテージが絶対値を正確に反映していない可能性があります。

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2019会計年度(9月決算)の売上高は80億ユーロ、従業員は世界全体で約4万1400人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol: IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol: IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。 

詳細は、 www.infineon.comをご覧ください。

本プレスリリースのオンライン版は、 www.infineon.com/pressをご覧ください。 

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