第2四半期の売上高と利益は予想と一致、チャレンジングな市場環境が継続

2019/05/07 | 四半期レポート

2019/5/7 | 四半期レポート 

  • 2019会計年度第2半期:売上高は19億8,300万ユーロ、事業部合計利益は3億3,200万ユーロ、事業部合計利益率は7%
  • 2019会計年度第3四半期の見通し:ユーロ/ドル平均為替レートを15とする想定に基づき、売上高は前四半期比1%(±2パーセンテージポイント)増となり、季節的要因に基づく通常の売上高見通しを下回る。予想範囲の中間点での事業部合計利益率は15%と予想
  • 2019会計年度通年の見通し:売上高は80億ユーロ(±2パーセンテージポイント)、予想範囲の中間点での事業部合計利益率は16%と予想 

2019年5月7日、ノイビーベルク(ドイツ) 

インフィニオン テクノロジーズは本日、2019会計年度第2四半期(平成31年3月末期)の業績を発表しました。 

インフィニオンの最高経営責任者(CEO)、ラインハルト プロス(Dr. Reinhard Ploss)は、次のように述べています。「インフィニオンの強力なビジネスモデルを通じ、市場の大きな減速にもかかわらず第2四半期にも優れた業績を挙げることができました。現時点ではブームが去り、需要の勢いが弱まってきています。この傾向に対応し、低成長に備えるため3月末に見通しを調整しました。また同時に現在のコスト削減への取り組みを引き続き進めています。インフィニオンの未来を守るための戦略的投資を引き続き推進します。これは電気自動車、自動運転、再生可能エネルギー、データセンター、およびモバイル通信を含む、インフィニオンがターゲットとする市場における明るい長期展望が原動力となっています。」 

2019 会計年度第2四半期のグループ業績

インフィニオングループの2019年度第2四半期の 売上高は、前四半期の19億7,000万ユーロから1%増の19億8,300万ユーロとなりました。オートモーティブ事業本部(ATV)とデジタルセキュリティソリューションズ事業本部(DSS)の売上高は増加、インダストリアルパワーコントロール事業本部(IPC)の売上高はわずかに低下、パワーマネジメント&マルチマーケット事業本部(PMM)の売上高はやや大きく低下しました。 

第2四半期の 粗利益率は前四半期の39.5%から37.8%に低下しました。これには主にインターナショナル・レクティファイアー社の買収に起因する、減価償却費およびその他の費用が総額1,500万ユーロ含まれています。 調整後粗利益率は前四半期の40.4%に対し38.5%でした。事業部合計利益は3億3,200万ユーロで、これに対し前四半期は3億5,900万ユーロでした。第2四半期の 事業部合計利益率は前四半期の18.2%から16.7%に低下しました。 

非事業部損益は2,700万ユーロの純損失で、これに対し前四半期は3,200万ユーロの純損失でした。この第2四半期の数値の内訳は、1,500万ユーロの売上原価、1,100万ユーロの販売および一般管理費、および100万ユーロの研究開発費でした。 

営業利益は3億500万ユーロで、これに対し前四半期は3億2,700万ユーロでした。 法人所得税費用は前四半期の5,600万ユーロから4,600万ユーロに減少しました。 継続事業からの利益は前四半期の2億5,400万ユーロからほぼ横ばいの2億4,900ユーロでした。 

非継続事業からの損益は、主にキマンダの倒産に関連した引当金の調整を原因とし、前四半期の損益ゼロに対して1,800万ユーロの純損失でした。インフィニオンは、休眠会社の活動を開始したとの主張ならびに資本減損に対する損害賠償に基づく訴訟が、これまでの予想よりも長引くと想定しています。第2四半期の 純利益は2億3,100万ユーロで、これに対し前四半期は2億5,400万ユーロでした。 

継続事業からの一株当り利益は前四半期の0.22ユーロから横ばいでした(ともに基本および希薄化後)。 調整後一株当り利益 [1](希薄化後)も前四半期の0.24ユーロから横ばいでした。 

インフィニオンが資産、工場、機器、および無形資産の購入、ならびに資本化された開発資産の合計として定義する 投資額は、前四半期の4億800万ユーロから3億4,900万ユーロに減少しました。 減価償却費は前四半期の2億3,000万ユーロから、当四半期には2億3,300万ユーロにわずかに増加しました。 

第2四半期の継続事業からの フリーキャッシュフロー [2]は1億3,700万ユーロのマイナスで、これに対し前四半期は2億2,100万ユーロのマイナスでした。前四半期のフリーキャッシュフローには、2018年11月に実施したSiltectra 社買収に伴う1億2,300万ユーロの支出が含まれていました。 継続事業における営業活動からの純キャッシュフローは2億1,500万ユーロで、前四半期の3億1,000万ユーロから減少しました。 

インフィニオンの第2四半期末現在の グロス現金残高は18億8,200万ユーロで、前四半期末現在の23億600万ユーロから減少しました。 純現金残高は3億3,300万ユーロで、これに対し前四半期末現在は7億7,300万ユーロでした。インフィニオンは2019年2月に一株当り0.27ユーロの配当を支払い、配当総額は3億500万ユーロでした。 

2019 会計年度第3四半期の見通し

インフィニオンはユーロ/ドルの平均為替レートを1.15ドルとする想定に基づき、2019会計年度第3四半期の 売上高が前四半期から1%(±2パーセンテージポイント)増加すると予想しています。予想範囲の中間点での 事業部合計利益率は約15%の見込みです。  

2019 会計年度の見通し

2019会計年度全体の 売上高は80億ユーロ(±2パーセンテージポイント)と予想しています。これは前年度の76億ユーロから5%増をわずかに超える水準です。この見通しは2019会計年度の残りの期間について、ユーロ/ドルの平均為替レートを1.15ドルとする想定に基づいています。ATV事業本部とIPC事業本部の売上高成長率はグループ平均を上回ると予想しています。PMM事業本部の成長率はグループ平均をやや下回ると予想しています。DSS事業本部の売上高についてはパーセント単位で1桁台中間程度の減少を予想しています。予想売上高の中間点での 事業部合計利益率は約16%と予想しています。 

2019会計年度通年での資産、工場、機器、無形資産、および資本化された開発費用への 投資額は約15億ユーロを計画しています。この投資額にはフィラッハの新しい300 mm製造施設でのクリーンルーム建設費用が含まれています。 減価償却費は10億ユーロ近傍と予想され、このうち約9,000万ユーロはインターナショナル・レクティファイアー社を主とする買収価額配分に起因した償却に関わる費用です。 

2019 会計年度第2四半期の事業部ごと業績

ATV 事業本部の2019会計年度第2四半期の売上高は、前四半期の8億4,600万ユーロから8億7,500万ユーロに増加しました。この成長は電動ドライブトレーン製品と運転支援システムへの需要拡大によるものでした。 事業部利益は前四半期の1億1,700万ユーロから1億1,200万ユーロに減少しました。 事業部利益率は13.8%から12.8%に低下しました。 

IPC 事業本部の当会計年度第2四半期の売上高は3億4,700万ユーロで、これに対し前四半期は3億5,200万ユーロでした。この1%の減少は主に産業用ドライブ、太陽光発電、および家庭電化製品に対する需要低下によるものでしたが、駆動装置と風力発電分野での需要は増加しました。 事業部利益は前四半期の6,900万ユーロから6,700万ユーロに減少しました。 事業部利益率は前四半期の19.6%に対し19.3%でした。 

PMM 事業本部の当会計年度第2四半期の売上高は5億9,100万ユーロで、これに対し前四半期は6億1,700万ユーロでした。この4%の減少は大半の製品分野での需要低下によるものでした。幅広いエンドアプリケーションにおいて、電源コンポーネントの在庫がサプライチェーン全体を通じて高い水準に留まっています。モバイル機器向け製品は通常の季節的要因によるマイナスの影響を受けました。 事業部利益は1億3,200万ユーロで、これに対し前四半期は1億5,500万ユーロでした。 事業部利益率は22.3%で、これに対し前四半期は25.1%でした。 

DSS 事業本部の当会計年度第2四半期の売上高は、前四半期の1億4,900万ユーロから10%増の1億6,400万ユーロとなりました。車載用途向け組み込みSIM(eSIM)の売上高も前四半期から顕著に増加しました。 事業部利益は前四半期の1,600万ユーロから1,900万ユーロに増加しました。 事業部利益率は前四半期の10.7%から11.6%に増加しました。 

 

 [1] 調整後純利益と調整後一株当り利益(希薄化後)は、代替または上位の業績指標とみなすべきものではなく、IFRSに準拠して決定した純利益および一株当り利益(希薄化後)に関する追加的情報とみなすべきものです。調整後一株当り利益の計算方法については、英語原文10ページに詳細が記載されています。

[2] フリーキャッシュフロー、グロス現金残高、純現金残高の定義と計算方法は、英語原文14ページをご覧ください。

 

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2018会計年度(9 月決算)の売上高は76億ユーロ、従業員は世界全体で約4万100人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol: IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol: IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。

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